自作PCのパーツ選び概論;後編

自作PCのパーツ選び、後編です。

ここからは、残りのPCパーツの選び方と私のPCの構成を例としてご紹介します。

前編はこちら。

自作PCのパーツ選び概論;前編
パソコンを自作してみたいけれど敷居が高そう、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、最近はそんなこともありません。パーツの相性問題も、最近はほとんど気にしなくて済むようになり、カチャカチャ組...
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パーツ選び

マザーボード

使いたいCPU、CPUクーラー、ストレージは決まりましたでしょうか。

マザーボードはパーツを組み込んでいくベースとなるもので、マザーボードに適合した規格のパーツを使用する必要があります。

簡単にマザーボードの選び方を紹介します。

  1. 使いたいCPUのピン数はいくつか
    LGA1151とかLGA2011はピン数を示していて、この数字に合ったソケットのマザーボードを選ぶ必要があります。例えば、CPUをi7 7700Kにしたい場合は、LGA1151なのでZ270チップセットのマザーボード、など。
  2. どのストレージを搭載するのか
    例えば、M.2 SSD1台を起動用にしてHDD4台をRAID6で搭載したい場合は、M.2ソケットを搭載していて、SATAポートが4つ以上あり、RAIDコントローラーが積まれているマザーボードがいいなぁ、など。
  3. メモリの規格はなにが良いか
    Z170チップセットのマザーボードからメモリはDDR4が主流となっています。メモリの型番にくっついている数字の内、容量じゃない2666とか17000とかそんなやつはメモリのクロック周波数を表しています。DDR4-2133(PC4-17000)が基本となり、それ以上は「オーバークロック」という形になる為、対応したマザーボードが必要です。
  4. 拡張カードはどのくらい搭載したいのか
    グラボ2枚をSLIで使いたいし、USB3ポートも追加するかもしれない場合は、PCIe 16xが2レーンと拡張できるだけの他のレーンがあり、USB3のソケットが複数あるマザーボード、など。
  5. そのほかやりたいこと
    映像出力はグラボからするつもりで、音声出力はオンボードが充実していてほしいできれば高音質がいい、USBとNICのチップはIntel製がいい、など。
  6. 見た目
    なんかこのマザーボード白くてかっこいい、など。

とにかく、「やりたいこと」、「積みたいもの」が実現できるマザーボードを探しましょう。

電源

コンセントから電気を供給するためのパーツです。5Vとか12Vとか、各パーツに必要な電源を生み出してしています。

基本的にはパーツ全体の消費電力の2倍を確保しておけば十分と言われています。消費電力量の多いCPUやグラフィックボードを搭載する場合は注意しましょう。

最近だと650Wあれば十分、ちょっと余裕みて750W、割と余裕みて850W、SLIとか色々するかもしれないなら1000W、といった感じ。大きすぎてPCが焼け死ぬなんてことは無いので、容量が小さくならいように注意です。

電源には電力変換効率を示した80PLUSという評価規格があります。

BRONZE < SILVER < GOLD < PLATINUM < TITANIUMの順で評価が高いものになっていきます。BRONZEでも十分ですので、予算と相談しつつ80PLUSの表示があるものを選びましょう。

グラフィックボード

グラフィックの描画計算が得意なCPUです。GPUと呼ばれています。

最近のCPUだと、最初からグラフィックの描画用の領域があったりするので、ゲームをしない人や3D CADを使わない人など、高いグラフィック性能が必要ない人は搭載する必要はありません

逆に、必要がある人は必須です。

現在は、GTX10xxシリーズが人気です。性能あたりの価格、消費電力が今までのものと比べて段違いに良い為です。

一時期はRadeonが流行ってましたがその時代が再び来ることはあるんでしょうか。

とりあえず、今発売されているPCゲームをカジュアルに楽しみたいならGTX1060、快適に楽しみたいならGTX1070、グラフィック最高設定じゃないと嫌な人はGTX1080といったところでしょうか。

ベンチマーク回して遊びたいだけの人も1080にしましょう。

あとは価格が価格なのでお財布と相談。相談結果によってはRadeonのRX470とかでもよし。

PCケース

正直なところ、使いたいケースがあるから自作する人、一定数いると思います。それほどの動機になり得ます。

PCケースを選ぶ上で考えなければいけないことは、サイズエアフロー静音性拡張性見た目です。

マザーボードの規格と合ったサイズか、風はちゃんと流れる構造になっているか、逆に風が流れすぎるほどスカスカで音も筒抜けじゃないか、積みたいパーツは載せられるか、ケース内の作業がしやすい構造になっているか、フロントのI/Oポートは必要十分か、かっこいいか、など。

PCケースとマザーボードは適合したものである必要があり、規格にはATXMicro-ATXMini-ITXなどがあります。

サイズが大きい規格であるほど、ポートが充実していたり、メモリを挿せる枚数が多かったり、PCIeのレーン数が多かったりします。

「パソコンでやりたいこと」によって変わってくるので、小さいマザーボードでも良いなら小さいケースの方が便利ですし、大きいマザーボードなら当然ケースも大きくなります。

また、大きいケースの方がメンテナンス性が良い場合が多く、裏面配線にまで気を配っているものも増えてきました。

5インチ光学ドライブを搭載したい、3.5インチHDD、2.5インチSSDを何台か搭載したい、といった場合は、それに足るドライブベイ、シャドウベイの個数も確認しましょう。

5インチ光学ドライブを搭載したかったのにケースには3.5インチシャドウベイしかない、なんてことになると少し惨めです。

OS

自作の場合はWindowsLinuxが選択肢となります。

Windows7のサポート終了期限も周知されていますし、8はアレですので、とりあえずWindows10にしておくと良いと思います。

使っていたPCがウザい案内に負けてWindows10にアップグレードした元Windows7または8で、そのPCを今後使う予定が無いならば、そのライセンスを使って新しいPCにWindows10をインストールすることができます。

無料のOSでとりあえず、ということなら、Ubuntuなどを入れてもいいかもしれません。

周辺機器ほか

モニタ、キーボード、マウスといった周辺機器の他、環境によってはサウンドカードを搭載したいとか、USB DACがあるから使いたいとか。

完全に新環境を作る人でなければ、大体が流用になるでしょうか。

PCの使用目的に関わる部分なので、何が必要かは分かるかと思います。

構成例

私のPCの構成を参考に載せておきます。

自作の目的は、「自作したかった」ことと「最高設定でゲームがやりたい」でした。

まだスペックを活かし切れていませんが、物欲は十二分に満たされました。

CPU

i7 6700K

CPUクーラーとグリス

  • クーラー
    Kraken X62
  • グリス
    JP-DX1

ちなみにファンはNoctuaのNF-A14 PWMです。

搭載の様子を過去の記事で紹介しております。

簡易水冷KRAKEN X62をDefine R5にねじこむ
NZXTより、日本では2016年12月くらいから流通し始めたCPU簡易水冷のKRAKEN X62をDefine R5にねじ込みました。 X62は140mmファン2つの280mmラジエータとインフィニ...

メモリ

Corsair CMK16GX4M2A2666C16 8GBx4

ストレージ

Crucial CT525MX300SSD1 525GB(起動ドライブ用)

HGST 0S03663 3TBx2(データ用)

WDの なにか 2TB(バックアップ用)

3TBx2のHDDについては、動画録画時に転送速度を確保する為、RAID0としています。

マザーボード

GA-Z170X-UD5

USBとNICのチップセットがIntel製であることが確認できた為選びました。

電源

HX850i CP-9020073-JP 850W 80PLUS PLATINUM

グラフィックボード

GV-N1080G1 GAMING-8GD GTX1080

まさにやりたかっただけ

PCケース

Define R5

フロントがドアになっていて静音性が確保でき、拡張性も十分と判断したため。

あとLEDとかビカビカしてるのは好きでは無いのでシンプルデザインに惚れました。

のぞき窓なども無いので、グラボやKrakenX62の光は誰にも見られることはありません。

OS

Windows10

Windows7をただの好奇心でバックアップもとらずにアップグレードしてあったので、そのライセンスを自作PCに移管してます。

周辺機器ほか

金持ちってわけでも無いのに食費を犠牲にしてREALFORCEとかEIZOのモニタとか色々買ってしまっています。ガジェット好きってそういうものですよね。物欲に生きてる。

最後に

以上でございます。

パーツ選定をする上で、パーツとその最安値をまとめるエクセル表を作ったりもしていました。

この表は2016年秋のものです。

こういった表にまとめておくと、パーツのメモや価格の目安に役立つと思います。

とにかくまとめると、見た目から始まってその後規格に留意していく、という感じですかね。

自作PCは「やりたかっただけ」が楽しみに直結するので皆様も是非。

「自分的最安値PC」とか「超省スペースPC」とか「PCケースを自作しちゃった」とか楽しみ方は人それぞれあるとは思いますが、

参考になれば幸いです。