第2回 我流で行くVOICEROID実況動画の作り方;録画編

第2回となる今回はゲームの録画について書いていきます。

この記事の導入や、実況動画を作成するにあたっての準備は第1回を参照してください。

第1回 我流で行くVOICEROID実況動画の作り方;準備編
第1回 我流で行くVOICEROID実況動画の作り方;準備編
ボイロ実況作り始めホヤホヤなので最適化できていない部分も多くありますが、私がボイロ実況動画を作る流れをご紹介します。シリーズ化できたらいいな、といった感じ。 MMDやLive2D等を使ったもので...
スポンサーリンク

はじめに

録画の手順は以下の2つに大別されます。

  • PCゲームを録画する場合
  • 据置型ゲーム機を録画する場合

やり方や使用するソフトウェア・ハードウェアは様々ですが、共通する部分も多いかと思いますので、今回はPC用についてはBandicamというキャプチャソフトを使用する手順、据置型ゲーム機用についてはアマレコTV(キャプチャソフト)とMonsterX U3.0R(キャプチャボード)を使用する手順をご紹介します。

録画については、VOICEROID実況に限らず、プレイ動画や生声実況、ニコ生などの配信にも関わりますので、参考にしていただければ幸いです。

コーデックの準備

第1回でも少し書かせていただきましたが、録画した動画のコーデックの準備を事前に行っておいてください。

編集中に使用する動画ファイルは、最終的に出力する動画の画質劣化を最低限に抑える為、可逆圧縮のコーデックを使用してください。ただし、動画の容量は時間の長さにもよりますがぶっ続けで録画した場合、数十GBは平気でいきますので保存領域には十分な余裕を確保してください。

HDDの容量を確保できない場合は非可逆圧縮でやりくりすることになりますが、もちろん画質は落ちてしまいます。原則として非可逆圧縮にしましょう。

ここでは、Ut Video Codec Suiteを使用します。

Ut Video Codec Suiteのインストール

或るプログラマの一生様にて配布されています。[Ut Video]から始まるタイトルの記事の内、最新の記事を開き、「バイナリ」のWindows(exe)をクリックするとダウンロードできます。

インストーラに余計なアドウェア等は含まれていないので、適当に進めてインストールしてください。

Ut Video Codec Suiteについて

可逆圧縮のAVIを出力できるコーデックです。無圧縮よりもかなり容量を削減することができます。Ut Video Codec Suiteには複数の形式が含まれており、動画に応じてそれらを選択することが推奨されています。

詳しい説明は省きますが、ニコニコ動画向けの場合は以下の形式を選択してください。

  • ULH0 UtVideo YUV420 BT.709
    • 動画の解像度がHDの場合(縦720以上)
  • ULY0 UtVideo YUV420 BT.601
    • 動画の解像度がSDの場合(縦720未満)

YUVは色空間を示しており、420よりも422、422よりもRGBの方が表現できる色が多くなります。しかし、多くなるにつれて容量も大きくなる上、ニコニコ動画の場合は最終的に420で投稿されるので、最初から420にしておいた方が無難です。

解像度も、基本的にはHD(1280×720)になるかと思いますので、YUV420 BT.709を選んでおけば間違いないと思います。

細かい話をすると、色空間がYUV420等になることで色の表現は「非可逆的に」劣化していますが、目視して瞬時に判別が付く程ではないです。

さて、前置きが少々長くなってしまいましたが、録画の手順に進んでいきましょう。

PCゲームの録画

PCでゲームを動かしてそれを録画する場合、手順は至ってシンプルです。ゲームの画面をキャプチャソフトで録画するだけです。ここでは先に述べた通り、Bandicamを使った手順を紹介します。

Bandicamについて

Bandicamはゲームの画面やデスクトップ画面、PCに入力されている映像の録画を行うことができる有料のソフトです。支払い方法は、クレジットカード、コンビニ支払い、銀行振り込み、PayPal、ペイジー、WebMoney、ビットキャッシュに対応しています。

ちなみに私は、クレジットカードの情報を入力するのが怖かったので、PayPal経由で支払いました。

永久ライセンスとはいえ、ポンと出せる金額かと言われると即答できないのが本音です。無料のソフトを利用したい場合は、ロイロゲームレコーダーなどがありますので調べてみてください。グラボがGeForceならShadowPlayを利用するのも良いでしょう。

Bandicamの設定

デフォルトの設定だと、軽容量低画質の設定になっていますので、「ビデオ」の設定をいじります。

左側のメニューから「ビデオ」を選択した後、設定を選択すると動画の設定をいじることができます。

最終的に出力する動画に沿うような設定にします。1280×720の場合は上の画像のように設定してください。

上の画像ではフレームレートを59.94fpsとしていますが、ニコニコ動画に投稿する場合は、再エンコの兼ね合いから特に理由が無ければ24fpsか30fpsに設定しておくと画質的に有利です。

また、60fpsや59.94fpsだと編集中に発生するエンコード作業にも時間がかかりますし、容量も大きくなるので基本的には24fpsか30fpsで良いでしょう。60fpsの場合、単純に30fpsの倍のエンコード時間と動画容量になります。

ゲーム自体の解像度が低い場合はゲームの解像度に合わせてください。

ビデオフォーマットの設定以外は、マウスカーソルも含めてキャプチャするかどうかなど、お好みで設定してください。

他の設定項目は最低限、「一般」の「保存先ディレクトリ」は確認しておきましょう。容量を十分に確保した保存先を設定してください。

設定が完了したら、いよいよゲームの録画をしていきます。

ゲームを録画する

Bandicamを起動した後、ゲームを起動するとBandicamでゲームを捕捉してくれます。

この画像だと、Life Is Strangeが認識されています。(解像度が中途半端なのはウィンドウモードで起動している為です。普段は1920×1080のフルスクリーンです。)

Bandicamの「ゲーム録画モード」は、DirectX/OpenGLで動作するゲームにのみ対応しています。ブラウザゲームなど、対応していないゲームを録画したい場合は「画面録画モード」を使用し、録画領域を手動で選択した上で録画してください。

フルスクリーンでゲームを動作させていると、RECボタンを押せないので、「ビデオ」の設定から「開始・停止」にチェックを入れてホットキーを設定しておくと便利です。

録画中はRECボタンのマークが■に変わります。ゲームの録画を終了するときは、■ボタンを押すか、ホットキーを押してください。録画が終了すると■が再びRECの表示に戻ります。

録画終了後、「保存先ディレクトリ」で設定してある場所を開き、動画を開いてみて異常が無いか簡単に確認してください。

録画本番前に試しに数秒ほど録画してみて、設定に間違いが無いかなど事前に確認しておくと、失敗が減ります。

動画ファイルの映像音声共に特に異常が無ければ、録画作業は終了です。手順としてはたったこれだけです。

続いて据置型ゲーム機を録画する手順に進みます。

据置型ゲーム機の録画

ただキャプチャするだけで良かったPCゲームとは違い、ゲーム機から出力される映像をPCに入力し、それをキャプチャする必要があります。その為に必要なのがキャプチャボードです。ここではMonsterX U3.0Rを使用します。

キャプチャボードの接続

簡単な接続系統図です。USB接続タイプのキャプチャボードを使用する場合はこういう形になると思います。

図の「モニタ」とは、テレビなどHDMI入力があるディスプレイを指しています。PCに入力された映像は、ゲーム機からモニタへの直繋ぎと比べて遅延が発生します。操作がすぐ画面に反映されないと困るようなアクションゲーム等をする場合は必ずプレイ用の出力を取ってください。

図では、HDMI分配器を使ってモニタへの映像出力を確保しています。

分配器はKanaaN HDMIスプリッターもしくはそれに準ずるものを使用してください。キャプチャーボードに例の機能が備わっている場合はその限りではありません。

なんの話だ、と思われるかもしれませんが、VIPで初心者がゲーム実況するにはwikiのページを参照した上で察していただければ幸いです。

HDMI分配器やセレクタ(マトリクススイッチ)などを経由しすぎると、信号が減衰して正常に映像信号が届かなくなる場合がありますので注意が必要です。

これでキャプチャボードの接続は完了です。PC側で必要なドライバやアプリケーションといったキャプチャボード付属の何かしらがある場合は、それらをインストールしてください。

アマレコTVのダウンロード

キャプチャボードから入力されたゲーム映像をPC上で見る為には、キャプチャソフトが必要です。キャプチャボードに付属していることが多いですが、使用感に難がある場合がほとんどですので、アマレコTV等を使用しましょう。

アマレコTVの最新版はver4ですが、今回はver3.10を使用します。

というのも、ver.3.10は録画設定でUt Video Codec等の外部コーデックを使用することで録画時に自動で被せられる「AMV」というロゴの表示を消すことができますが、ver4ではそれができないためです。

「AMV」ロゴは、AMVビデオコーデックのライセンスを購入していない為に表示されるものです。コーデック自体は可逆圧縮コーデックとして圧縮率・速度共に非常に優秀なコーデックなので、AMV4コーデックを購入し、アマレコTVver4を使用しても良いと思います。
AMVビデオコーデックの優秀さは、或るプログラマの一生様やあまラボ様にてベンチマーク比較が行われていますので興味があればご覧ください。

アマレコTVver3.10は、アマレコTV公式ホームページの「アマレコTV Live アマミキ!」からダウンロードすることができます。

アマレコTVを起動するには、AMV4コーデックが必要なので併せてダウンロードしてください。ダウンロード自体に料金は発生しないので安心してください。

アマレコTVの設定

アマレコTVver3.10を起動後、画面上を右クリックし「設定」をクリックすると設定画面が開きます。

全般

全般タブでは動画の保存先などを設定することができます。容量に十分な余裕のある場所を選択してください。

グラフ1(デバイス)

ビデオキャプチャデバイスとオーディオの選択を行うことができます。

MonsterX U3.0Rをそれぞれ選択します。このキャプチャボードは1920×1080 60fpsに対応していますので、そのようにフォーマットを設定しています。

オーディオについては、お好みではありますが、48,000Hz 16bit 2chを選択しています。

MonsterX U3.0Rの場合はこのような設定で良いかと思いますが、他のキャプチャボードを使用している場合はそれに応じた設定にしてください。

グラフ2(プレビュー)

アスペクト比を指定なし、デインターレースを自動としてください。処理モードは「アクションゲーム」で良いかと思います。

その他の項目は必要に応じて設定してください。基本的にノータッチです。

グラフ3(ライブ)

アマレコTVのライブ機能を使用したい場合は設定してください。

ライブ機能は、ニコ生など配信を行う場合に、配信用のソフト上からソースとしてアマレコTVからの出力を利用できるようになる機能です。

最近の配信ソフトはPC上の音やマイクの音をミックスして出力することができる機能が付いていたりしますので、利用する機会は減ってきたように思います。

プリセット

解像度、キャプチャデバイス、オーディオなど、設定値をプリセット化して便利に切り替えることができる機能です。

先ほど「グラフ1」で設定を行いましたが、基本的にはこのプリセットで設定を呼び出すスタイルが楽ちんでおすすめです。

キャプチャボードからの映像をそのまま1920×1080で表示する設定と、1280×720で表示する設定をしています。録画するときは1280×720を選択すると良いかと思います。

プリセットの切り替えは、アマレコTVの画面上部のアイコンか、右クリックしたメニューから行うことができます。

録画設定

コーデックの設定などを行うことができます。

フレームレートは60fpsもしくは30fpsに設定してください。

ビデオ圧縮はコーデック(いろいろ)を選択し、下部の更新ボタンを押すと一覧が表示されますので、そこからULH0を選択します。(解像度が縦720未満の場合はULY0を選択してください。)

オーディオの設定は非圧縮を選択します。ビットレートは容量と相談ですがお好みで大丈夫です。

その他の設定

スクショやホットキーの設定は必要に応じて設定してください。今回は省略します。

高度な設定は、基本的にはノータッチですが、ウィンドウサイズの設定を変更すると、アマレコTVのウィンドウを右クリックしたときのメニューから行うことができるウィンドウサイズの候補を変更できます。

例えば、100%のサイズだと大きすぎて邪魔、50%だと小さすぎる、といった場合は、50%のところを75%と設定することで中間のサイズにできます。映像自体の解像度を変更する訳では無いので、使いやすいように設定してください。

その他、気になる設定項目がある場合は、その設定項目にマウスカーソルを合わせて少し待つと簡単な説明が表示されますので参考にしてください。

設定が終わったら、設定ウィンドウ下部のOKまたは適用をクリックしてください。

ゲームを録画する

ゲームを録画していくわけですが、起動する順序が地味に重要です。必ずゲーム機の電源を入れて映像がPCに届いてからアマレコTVを起動してください。プレイ用モニタで映像を確認してからアマレコTVを起動すると確実です。

ゲームを終了する時は、まず最初にアマレコTVを終了してからゲーム機の電源を落としてください。アマレコTV起動中に(キャプチャボード動作中に)映像信号が途絶えると、様々な不具合が生じます。大抵の場合はそれらの不具合はPCの再起動で復旧しますが、面倒なので順序は守りましょう。

さて、ゲームの画面がちゃんと表示されていることを確認できたら、いよいよゲームを録画していきましょう。

録画

プリセット、またはグラフから、1280×720のものを選択してください。表示される映像の解像度が変更されます。

理由があってフルHD(1920×1080)で録画したい場合はその設定を選択しても構いません。

画面上部にある再生マークのボタンをクリックするか、録画のホットキーを押下すると録画が開始されます。

録画した動画は、設定した保存先に出力されます。一度試しに録画して、狙った通りに録画できているか確認しておくと良いでしょう。

アマレコTVの録画機能は、右クリックメニューから音声をミュートしてもゲーム音声が録音されます。別モニタ等からプレイ用の音声を出力している場合は、アマレコTVからの音声が邪魔になる場合がありますので、アマレコTVはミュートしておくと良いと思います。

録画に問題が無ければ、録画作業は終了です。お疲れ様でした。

まとめ

今回は録画に関するお話でした。手順を簡単にまとめます。

  • PCゲームの場合
    • ゲームの画面を録画ソフトでキャプチャするだけ
  • 据置型ゲーム機の場合
    • ゲームの映像信号をキャプチャボードにぶちこむ
    • キャプチャボードに入った映像信号をPCのキャプチャソフトで録画する

ゲームの映像ソースがPC上のものなのか、それともキャプチャボードからのものなのかが異なるだけで、手順としてはほぼ同じです。

キャプチャボードというのがなかなかくせ者で、環境次第ではなかなか正常に動作しない場合が往々にしてあります。その場合は、キャプボやケーブル類などはちゃんと接続されているのか、アマレコTV等の起動順序は守っているか、設定は合っているか、映像がキャプボの直前まではちゃんと来ているのか、PCの再起動は試したか、ドライバの再インストールは試したか、等を検証してみてください。

さて、正常に録画できたら次は編集作業です。ボイロ実況は声を付けていくだけで想像以上に時間がかかるものです。根気よくいきましょう。次回は編集作業とエンコード作業について書きたいと思います。

次回;第3回 我流で行くVOICEROID実況動画の作り方;動画作成編

第1回 我流で行くVOICEROID実況動画の作り方;準備編
第1回 我流で行くVOICEROID実況動画の作り方;準備編
ボイロ実況作り始めホヤホヤなので最適化できていない部分も多くありますが、私がボイロ実況動画を作る流れをご紹介します。シリーズ化できたらいいな、といった感じ。 MMDやLive2D等を使ったもので...