第1回 我流で行くVOICEROID実況動画の作り方;準備編

ボイロ実況作り始めホヤホヤなので最適化できていない部分も多くありますが、私がボイロ実況動画を作る流れをご紹介します。シリーズ化できたらいいな、といった感じ。

MMDやLive2D等を使ったものではなく、立ち絵にセリフと表情をつけていくタイプのシンプルな動画作りの紹介になります。

再生数が伸びる方法の紹介ではないのでご注意ください。私が知りたい。

第1回と題した今回は、動画の作成に入る準備段階、環境の構築とゲーム選びについてお話します。

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録画環境を整える

PCゲームの場合

PCゲームを録画する場合は、PCの画面を録画できるソフトが必要です。

私はBandicamを使用しています。ゲーム録画モードを使用すればゲームの画面を自動でロックし、余計なウィンドウ等が映り込むことなく録画をすることができます。

デフォルトだと画質がよろしく無いので、可逆圧縮のコーデックを利用すると、無圧縮の画質をキープしつつ容量を削減できます。

Bandicamは有料のソフトです。

無料のソフトをお探しならば、ロイロ ゲームレコーダー等を使うと良いかもしれません。nVidiaのGPUを使っているならShadowplay、AMDならRaptrも選択肢のひとつです。

当然ながら、PCのスペックは相応のものが必要です。ゲームを動かしながら録画・圧縮そして書き込みまで同時に行うので。

自分のPCのスペックと相談し、軽いゲームを選ぶとか、ゲームの解像度を下げたり画質を落としたりして少しでも軽くするとか、妥協点を探ってください。

コンシューマーゲームの場合

ゲームの映像音声をPCに送る為のキャプチャ用デバイスと、それを観たり録画したりするためのキャプチャソフトが必要になります。

キャプチャ用デバイス

MonsterX U3.0Rは、USB3の転送速度を活かして1080pのフルHDを60fpsでキャプチャできる外付けデバイスです。

インテルもしくはRenesas製のチップを搭載したUSBインターフェイスカードが推奨されています。これ以外のメーカーだと、USB3なのに転送速度が安定しない、そもそも速度が足りないといった事態に陥り、キャプチャにコマ落ちが発生します。

この他にもUSB接続のキャプチャーボードやPCIe接続のキャプチャーボード(キャプチャーカード)があります。

USB接続の方はフルHD非対応だったり30fpsまでだったりする物や、フルHD60fpsを圧縮して保存してくれる便利なものまであります。

PCIe接続の方は、比較的安価で購入できますがマザーボードに挿すのでお手軽感は劣ります。その代わり、転送速度の心配はほぼ要りません。

キャプチャソフト

キャプチャーボードからの映像と音声を渡す先となるソフトです。アマレコTVが使われていることが非常に多いです。かくいう私もアマレコTVです。

アマレコTV

もうこれ使ってる人しかいないんじゃないかなというくらい鉄板。

最新のアマレコTVver4だとAMV4という独自コーデックを購入しないとAMVのロゴが動画に入ります。

巷でよく解説されている、Ut Video Codec等の他の可逆圧縮コーデックを使用するとロゴが消えるというのはアマレコTVver3までですので注意が必要です。

Bandicam

デバイス録画モードというものが付いており、お持ちのキャプチャデバイスからの映像音声を録画できます。実はまだ使ったことありません。

録画について

録画に際して制約があります。それは動画の保存先、ストレージの書き込み速度です。

1080p60fpsでキャプチャする場合、1920×1080の画を毎秒60枚送るわけですから、ハードディスクには少々荷が重いです。

SSDを使用するか、HDDをRAID0で構成して書き込み速度を確保する必要があります。

RAID0
容量が同じ複数のハードディスクに書き込みを分散させることで、理論上はハードディスクの枚数分、速度を倍にできます。ただし、本当に2枚のハードディスクで2倍の書き込み速度になるわけではないので注意。
構成しているハードディスクの内、ひとつでも壊れるとデータを読み込むことができなくなり、また、故障リスクも構成している数の分大きくなる為、とりあえず速度を確保したい場合に有効です。大事なデータの保存は別のストレージにバックアップすることをおすすめします。

書き込み速度が確保できなければ、キャプチャソフトの録画設定で、解像度を1280×720に落としたり、30fpsに下げたり、圧縮率の高いコーデックを使用したりしてコマ落ちしないか確認してみてください。

USBの転送速度は必須条件ですが、実際に録画してストレージに書き込むときの設定で書き込む量を減らすことで、ストレージの書き込み速度の問題はある程度回避できます。

十分に書き込み速度を確保できるのであれば、お好きな解像度で、お好きなフレームレートで良いです。ただ、ストレージの容量もありますので、圧縮は考える必要があります。

容量が十分な場合でも無圧縮で録画する必要は無く、可逆圧縮のコーデックで容量を減らしましょう。

コーデックについて

1080p60fpsの動画があるとして、無圧縮ならば単純に1920×1080の無圧縮画像を1秒あたり60枚繋げているだけです。

容量が非常に大きくなってしまうことは想像できると思います。

そのため、圧縮が必要になります。ニコニコでもh.264とかHVCとか聞いたことがあると思います。(MP4は音声と映像をラッピングしたコンテナの形式です。)

最初から録画データをMP4として吐き出して容量を削減する手もありますが、動画の編集作業中は少しでも画質をキープする為、可逆圧縮のコーデックを使用しましょう。

可逆圧縮とは、元に戻せる圧縮のことです。(h.264は非可逆圧縮です。元に戻りません。)

エンコードして圧縮し、それをデコードすると元のデータが復元できるような感じです。

要は、容量をある程度削減できるにも関わらず再生すると元のデータと同じものが観られる、ということです。(色数の削減などにより完全に元に戻らない場合もありますが。)

もちろん非可逆圧縮に比べると容量は増えますが、無圧縮よりは断然軽くなる為、録画するときや動画編集中は可逆圧縮でエンコードすることをオススメします。

可逆圧縮コーデックで有名なのはUt Video Codecです。

他にもHuffyuvとかLagarithとかありますが、Ut Video Codecにしておけばとりあえずは良いと思います。使ってる人が多い分情報も得やすいです。

興味がある人は可逆圧縮コーデックの容量やエンコード速度、デコード時の負荷などを比較しているサイトがあったりしますので検索してみてください。

とりあえず、ニコニコ向けならば、Ut Video CodecのYUV420 BT.709(720p以上)、YUV420 BT.601(720p未満)にしておけば良いかと思います。

話が広がりすぎてきたので戻しましょう。続いてはゲーム選びについてです。

ゲームを決める

一番大事なところです。モチベにも関わります。再生数にも関わります。

人気のゲーム

悪く言えば便乗。良く言えば需要に応えている。

手っ取り早く一見さんを取り入れたいなら、ゲームのタイトルで検索して巡回している人も多くいるので、たくさん検索されていそうな人気のゲームが良いと思います。動画数も尋常じゃないレベルになってくるので埋もれてしまう可能性も大いにありますが、Part1は伸びやすいと思います。

独自性を出せる、差別化できる、あるいは単純に面白く作れる自信があれば、人気のゲームに飛び込むべきです。本当にやりたいゲームがあるなら一度人気のゲームでリピーターを増やしてから、というのが理想かもしれません。

自分がやりたいだけのゲーム

私は埋もれる自信があったので、保身に走りつつ、自分に言い訳できるという意味も少し含みつつ、自分がやりたいだけで動画数は多くないゲームを選びました。

ゲームを撮っていく上で一番大事なのはプレイしているのが苦痛にならないかだと考えています。割り切って動画を作れるなら良いのですが、単純に「このゲームをやりたい」はそのままモチベに繋がります。

観てくれる方が少なかったとしても、「ゲームをやりたい」というモチベは残るでしょうし、もし動画を探している人がいれば動画の少なさによって観続けてもらえる可能性が高まります。

一番良いのは「人気があって、差別化できる動画作りができて、自分がやりたいゲーム」だとは思いますが、最初は動画制作に慣れる意味でも、やりたいゲームをやることをおすすめします。

ただ一点考えなければならないのは、ボイスロイドに喋らせる暇が無かったり、あるいは特にネタも無く隙間が多すぎてセリフ考えていくだけでも死ぬ思いをするようなゲームは挫折します。

動画編集環境

キャラクターの立ち絵に表情とセリフをつけていくのは、ゆっくりムービーメーカー(YMM)がおすすめです。

YMMを動作させるためには、かの有名なAviutlが前提として必要になります。

VOICEROIDの音声をYMMに取り込む時は、VoiceroidUtilがあるとちょっと便利になります。

その他、こだわった編集をしたい人は、Premiere、EDIUS、VEGAS、Final Cut Proといったノンリニア編集ソフトや、After Effects等のモーショングラフィックスソフトがあると作業量はえげつないですが幅は大きく広がります。

Aviutlでもプラグインによる機能拡張でかなーり色々なことができますので、編集はAviutl一本でも全く問題ありません。

ゆっくりムービーメーカー(YMM)

目パチ口パクを自動で付けたいならこれです。

キャラ素材と呼ばれる立ち絵と表情差分のパックを使うと、セリフに対して自動で口パクが付いたり、自動でまばたきのアニメーションを付けてくれます。

キャラ素材はフォーマットが決まっていて、私はそのフォーマットに則って自作の立ち絵をキャラ素材にしています。

キャラ素材はかなりの数が配布されていますので、作者さんが定める利用規約に違反しないように留意しつつ、使わせていただくと良いでしょう。

元々このソフトはゆっくりボイス用で、ボイスロイドとの連携はオマケ的なものになっています。

ゆっくりボイスならばYMM単体でセリフ入力と音声・字幕出力ができますが、ボイスロイドの場合はボイロ側で一度wavとtxtを出力してそれをYMMに読み込ませる必要があります。

とはいっても、カスタムボイスのパスという設定を行えばそれほど大変ではありません。

カスタムボイスのパスに「yukari」と設定すれば、「yukari」の文字が入ったパス(ファイルの場所や名前)のwavを読み込んだときに自動でyukariに関連付けた立ち絵と字幕が出力されます。

wavの読み込みは、ウィンドウ下部の入力スペースにドラッグ&ドロップするだけです。

字幕はwavと同名のtxtファイルを自動で読み込んで生成されます。(txt自体はボイスロイド側で自動生成できます。)

VoiceroidUtilを使えば、この読み込みの作業がさらに楽になります。

VoiceroidUtil

ボイスロイドやYMMと連携してセリフの挿入をちょっと楽にしてくれるソフトです。

VoiceroidUtilでセリフを入力し、ボイスロイドで調声・登録、その後VoiceroidUtilの音声保存を押すと、自動でYMMで設定した立ち絵や字幕、音声がYMMに貼り付けられます。

YMMと連携するにはちょっとした設定が必要ですが、それはまた後日の動画作成編で。

Aviutl

これが本体。

様々なプラグインを導入することで機能が無限に広がる言わずと知れた動画編集ソフトです。

YMMで出力したexoファイルは最終的にAviutlに読み込ませて動画として出力します。

簡単なカット編集や画像の挿入はYMMでできますが、エフェクトを付けたりするときはAviutlで編集します。

詳細については動画作成編で。

まとめ

必要なものを列挙すると次の通りです。

  • プレイするゲーム
  • VOICEROID
  • ゲームをキャプチャするためのデバイス
    • PCゲームなら録画ソフト
    • 家庭用ゲーム機ならキャプチャーボード
  • ゲームをキャプチャするためのソフト
    • アマレコTV
    • Bandicam
  • 動画作成用のソフト
    • Aviutl
    • ゆっくりムービーメーカー(+VoiceroidUtil)

今後は、MonsterX U3.0R、アマレコTV、Bandicam、YMMを使った動画作成までの手順を全3回(予定)ぐらいでご紹介していきたいと思います。

ゲームのキャプチャ環境は、デバイスやソフトが異なっていてもだいたい同じ手順で大丈夫だと思います。

第2回 我流で行くVOICEROID実況動画の作り方;録画編
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『第1回 我流で行くVOICEROID実況動画の作り方;準備編』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2017/03/16(木) 13:33:19 ID:20fb5632f 返信

    とても参考になります!これを参考に自分もボイスロイド実況者を目指します(*'▽')
    第二回第三回も待ってます!

    • 名前:debuyocom 投稿日:2017/03/16(木) 20:24:02 ID:313abb7c9 返信

      ありがとうございます、活躍される日を祈っております。